これについては、以前の記事で紹介しました。
その際、私こと管理人は散々「勝ち目がない」とか「不利な状況にある」などと好き放題書き殴っていましたが、その予想を良い形で裏切られることとなりました。
これより以下はこの記事について触れる事が多くなるので一読をお勧めします。
※念のため記しておきますが、このブログはノンアフィリエイトなのでアクセスが増えようがリンクを踏もうがこちらには一銭も広告収入は入ってきません。

◆「不十分」だった申し立て
2chのドメインを巡り、西村は統一ドメイン名紛争処理方針(UDRP)、そして世界知的所有権機関(WIPO、ここに申し立てしていたというのは知りませんでした)に、2ch.netのアクセス権を全て自身のサーバー(sc)に移行させようとしました。
西村にとって不利になる裁判は避けられ、Jim側にはクーデターを起こした側であるという弱い立場を押し付けられ、更にこの申し立ての前に西村が2chの文字商標権を獲得した事もあり、西村側が完全有利であると誰もが(私だけではないだろうという希望的な観測)思っていました。

しかし、その予想は大きく外れていたのです。
エコーニュース様が今回の裁定の全文を公開していらっしゃるので、こちらをご覧になって下さい。

http://echo-news.red/Foreign/Hiroyuki-Nishimura-Failed-to-Get-his-Business-Right-on-2ch-net-Back-via-WIPO
西村博之氏　2ch.net の権利回復申立で棄却の裁決を受ける・・・ドメイン取り戻せず　裁定全文・独占公開

この記事によると、西村が商標権の取得等、「2chのビジネス権を侵害されている」という主張に関する十分な証拠を提出していなかった為に申し立てが退けられたようです。
随分とずさんな申し立てだったようですが、何はともあれ棄却されました。
エコーニュース様の記事には、

同機関での紛争解決申立手続きの利用は、同一案件について複数回行うことはできないとある。
そのため、もし西村氏が自己の権利下に2ch.netを置きたい場合、今後はWIPO以外のルートを使う必要があると思われる。
(中略)
これ以上の両当事者間における潜在的な紛争についてはWIPOの基準ではなく、裁判所における手続きをとることが適切だろう、と述べている。

とあります。
先も述べた通り、西村は彼自身のいくつもの裁判から逃げている身の上である為、裁判所へ申告しに行く、というのはあまり考えられないと思われます。

◆Jimの完全勝利……というわけでもない？
さて、一方のJimですが、この裁決を受けて2ch.netのトップページに以下のような文章を公開しました。

http://2ch.net/
２ちゃんねるに関わる全ての皆様へ
一部の報道で伝えられているとおり、西村博之氏は、世界知的所有権機関（WIPO）の調停仲裁センターに「2ch.net」のドメインの移転を求める申立てをしておりましたが、２０１６年７月２８日付けで、同申立てを棄却するとの裁定が出ました。
これにより、西村博之氏の、同ドメインが違法に乗っ取られたとの従前からの主張が真実ではないことが明らかになりました。
なお、同裁定において、Race Queen, Inc は2ch.netのドメインの使用について正当な利益を有する旨が認定されています。
（the Panel is of the opinion that the Respondent's use of the Disputed Domain Name constitutes legitimate use under the Policy.）
したがいまして、Race Queen, Inc による2ch.netの管理運営の適法性・正当性が、かかる裁定をもって、正式に認められました。
２ちゃんねるに関わる全ての皆様は、これまでとおり、Race Queen, Incの管理のもとで安全かつ快適に２ちゃんねるをご利用いただけます。
同時に、西村博之氏によるこれまでの一連の主張は全くもって虚偽であり、2ch.scの運営を含む同氏の言動は、Race Queen, Inc による2ch.netの管理運営を妨害する違法行為に他なりません。
今後厳正に対応していく所存です。
Race Queen, Inc
Cityland 10, Tower 1 Suite 2303
Makati NCR 1226 PH
Phone: +63.28943848
Fax: +63.28121343

しかし、記事にも書かれているように、彼が完全に勝利したというわけではありません。
あくまでも証拠不十分で立証に失敗しただけで、やろうと思えば裁判所にだって持ち込めます。
まだ決着がついたわけではないのです。

◆管理人の私見、まとめアフィへの影響
このような結果となったのは全く予想だにしておらず、安心したというよりただただ驚いています。
しかし、今後もsc陣営は何かしらの手段を講じてくるでしょうし、何よりまとめアフィカス共は全く持って根絶されていません。
ただし、保守速報やポケセンといった悪質なまとめブログが掲げていた「scは正当な方法でまとめている」という糞みたいなガバガバ理論はこの裁決によって崩れ去りました。
これから先は以前のようにまとめアフィカスに(この結果を用いて)糾弾、攻撃していく記事がメインとなるでしょう。
もし、何か悪質なまとめアフィカスを見つけた際には是非ご連絡をお願いいたします。

次の記事ですが、おそらくポケモンGOのまとめサイト風広告か、あるいは別のアフィカスについての記事となります。皆様からご要望をいただいている記事(ナリ速や鶴田浩之)が遅れて大変申し訳ありませんが、なるべく早く書き上げるべく努力して参りますので何卒宜しくお願い致します。